はじめに
こんにちは.先進ネットワーク研究室M2の岡田です.
2024年9月10〜13日に埼玉県の日本工業大学で開催された電子情報通信学会2024年ソサイエティ大会にて,「2024年9月電子情報通信学会ソサイエティ大会で「PBFT におけるクラスタ化を用いたビザンチン耐性の向上」というタイトルで発表しましたので,その報告をさせていただきます.
研究概要
近年,取引を改ざん困難な状態で複数のコンピュータ間で共有して管理するブロックチェーンが注目を集めています.ブロックチェーンでは,新たなブロックを追加する際に台帳情報を参加者全員で共有するための合意形成が行われますが,中でもPBFT (practical byzantine fault tolerance)は,一部の組織内のみで使用されるコンソーシアム型のブロックチェーンで主に採用されています.PBFTは故障や攻撃が発生したノード (ビザンチンノード)に対して耐性のあるアルゴリズムであり,ビザンチンノード数が全体の3分の1以下であれば正しく合意に達することができます.
一方,PBFTは3分の2以上の正常ノードが存在することが前提であるため,攻撃者が一定数以上存在すると合意形成が困難となります.既存研究では,クラスタリングを用いることでスループットを向上させる方式が提案されています.一方,クラスタ構成が静的で,動的な環境に対応できない点が課題であり,またビザンチン耐性の向上を目的としたクラスタ構成法は検討されていません.
そこで本研究では,ブロックチェーンネットワークにクラスタリングを適用して攻撃者の場所を推定することで,ビザンチンノードに対する耐性をもつクラスタを構成する方式を提案します.
詳細については,下記スライドや論文をご参照ください.
okada_2409_society_2感想
今回が5回目の学会発表だったので,あまり緊張することなく,堂々と発表できました.多くの方々から質問をしていただき,大変有意義な時間を過ごすことができました.
学会が終わった後,伊藤くんと橋本くんと3人で大宮のシュラスコ屋さんに行ってきました!お肉も美味しいけど野菜が一番ですね!
以上です.ありがとうございました.