2024年9月電子情報通信学会ソサイエティ大会で「ICN普及のためのシャープレイ値を用いたISP間の調整金システム」というタイトルで埼玉にて発表してきました(伊藤柾基)

はじめに

こんにちは.先進ネットワーク研究室M2の伊藤です.

2024年9月10〜13日に埼玉県の日本工業大学で開催された電子情報通信学会2024年ソサイエティ大会にて,「ICN普及のためのシャープレイ値を用いたISP間の調整金システム」というタイトルで発表しましたので,その報告をさせていただきます.

研究概要

インターネットでは、今日、トラフィック量の急速な増加が予想されるため、効率的なコンテンツ配信として、各ルータにおいてコンテンツをキャッシュし、コンテンツ名を主体とした通信である、ICNの導入が広く検討されています。インターネット接続を提供している企業 ISP は、各ISP間のトラフィック量に応じて、トランジット費をやり取りしていますがICNの導入にあたり、ISP間の交流トラフィックパタンが変化するため、ICN導入が各ISPの利益に影響を与えます。 また、ICNの導入は各ISPの判断に基づくため、ICNの普及可能性を明らかにするために、ICN導入による各ISPの利益への影響を分析する必要があります。これまでの研究では、ICNが普及するにつれ一部のISPの利益が減少することがわかっています。そのためICN導入を促進するためには、インセンティブが必要であることが予想でき、本研究では, ISP間での調整金をシャープレイ値を用いて求め、それぞれの特徴を分析し、ICN普及可能性を検討しました。

詳細については,下記スライドや論文をご参照ください.

ソ大会_スライド_Ito

感想

発表自体はある程度慣れてきたように感じます。程よい緊張で発表出来ましたが、質疑応答のスムーズさにまだまだ問題があると感じます。その場で、論理だてて話せるよう、言語化を意識して普段の生活から過ごしていきたいと思います。埼玉、大宮駅は思ったよりも都会感があり、たくさんの商業施設がありました。その中でも、シュラスコに行き、普段は見れないような形でたくさんの肉料理をいただきました。意外とリーズナブルな価格で楽しめるので、リピートしたいくらい満足です。