先進ネットワーク研究室について

インターネットは人々の暮らしに欠かすことのできない社会インフラとして普及しています。Webページ閲覧や動画視聴などのデジタルコンテンツ配信がインターネットのトラヒック全体の8割以上を占めていますが、動画の高精細化やWebページのリッチ化によりコンテンツが大容量化し、ネットワークを流れるトラヒック量が日々、増加し続けています。そのためネットワークの混雑による通信品質の劣化やネットワーク構築・運用コストの増大が問題になっています。

またインターネットは誰もがアクセスできるため、不正アクセス、情報漏洩、特定のWebサイトをサービス不能とするDDoS攻撃などのサイバー攻撃が日常的に発生しています。

このように大容量化、複雑化するデータの発生・要求に対し、高品質・安定・低コストなネットワークサービスを提供し続け、さらにサイバー攻撃に対しネットワークを守るために、ネットワーク制御技術やネットワークセキュリティ技術の重要性が増しています。

さらに近年、地震等の災害時の通信手段を確保したり、インフラが未整備でインターネットアクセスが困難な地域に対してもアクセス環境を低コストで提供する有効な手段として、低軌道衛星を用いた通信が注目されています。また光子や電子といった量子を用いて演算を行う量子コンピュータが、飛躍的に計算に要する時間を短縮する新しいコンピュータとして精力的に研究されています。そして地理的に離れた場所に存在する複数の量子コンピュータを繋ぎ、より大規模な量子演算を可能とする新しいネットワーク技術として、量子ネットワークが注目されています。

このような、従来に無い、まったく新しいタイプのネットワークの実現や効率的な運用のための、ネットワーク制御・設計技術の重要性が増しています。

先進ネットワーク研究室では主に、(1)ネットワークセキュリティ、(2)ネットワークキャッシュ、(3)低軌道衛星ネットワーク、(4)量子ネットワーク、といったネットワークインフラに関する技術や、(5)IoT / MCS (mobile crowd sensing)、の5つの分野の研究に取り組んでいます。