はじめに
こんにちは。先進ネットワーク研究室M2の橋本です。2024年8月26日(火)~27日(水)に北海道函館市で開催された第27回ICN研究会ワークショップに参加しましたのでその報告をします。
研究概要
本研究はこれまで取り組んできた研究で生じた課題を解決するために、コンテンツ配置に確率的探索アルゴリズムある遺伝的アルゴリズム(GA :Genetic Algorithum)を適用させたものです。
私の研究ではNDNの課題であるFIBサイズ低減を目的にコンテンツの再配置を行います。これまではFIBサイズやリンク負荷低減が可能なコンテンツ配置を発見的手法で配置していました。しかしこの配置では一部ノードの可用性喪失や一部リンクへの負荷集中が発生しており、課題があります。課題を解決するように配置したいのですが、各コンテンツをどのノードに配置するかを決めるには組み合わせ数が膨大で、最適な配置を求めるには人間の手では解決できません。
そこで近似的に最適な配置を求めるために、組み合わせ最適化問題を解決する手法として広く用いられているGAを適用しました。
結果は以下の通りです。
(a)再配置を行わないOriginal、(b)これまでの発見的手法のPreviously Proposed、(c)今回発表したGAを用いたProposedの3つの手法で評価を行い、それぞれ6つの評価指標で評価指標の重みを一定で評価しました。
平均FIBサイズをはじめとする5つの評価指標で低減が確認できました。今回の結果では平均リンク負荷は増加する結果となっていますが、GAで最適配置を求めるときの結果評価の式に与えている重みをリンク負荷に重視することで低減可能となっております。
今回発表したポスターはこちらになります。
橋本紘輝感想
今回は観光と学会それぞれについて感想を書こうと思います。
まずは観光です!生まれて初めて、北海道に上陸しました。北の大地は夏なのにとても涼しく、本州では夏の早朝や秋ごろの気温並みに感じるくらい、とても過ごしやすかったです!
北海道といえば海鮮! ということで函館で有名なイカ刺しを初め、ウニやカニ、いくらを食べました!!どれも本当に美味しかったですが、特に最終日に食べたいくらウニ丼は醤油なしで食べられるほどに素材自身がはっきり味で、口の中に大海原が感じられるように美味しかったです!
観光では五稜郭に行きました!とても広かったです!(小並感)
五稜郭内には江戸幕府の北方政策の拠点となった箱館奉行所がありました!現存しているのは2010年に再現されたものですが、中を見学することができ、資料館のようになっています。なぜ五稜郭が作られたかといった歴史的背景に触れられることができ、興味深かったです。
本当は箱館山からの函館の夜景も見たかったのですが、豪雨の影響で視界不良のためバスやロープウェイが運航しておらず叶いませんでした、、、無念。
続いて学会についてです
今回は会場での宿泊ということもあり、他大学の学生と相部屋で過ごすこととなり、深い交流を行うことができました。あまり交わることのないICNを研究している仲間との交流を通じて、他研究室の雰囲気や研究への取り組み方等を聞き、今後の自身の研究への励みを得ることができました。
また、ポスター発表では研究について貴重なご意見をいただくことができました。ポスター発表はスライド形式の発表と違って自由にコミュニケーションが取れる利点があります。今回はICNを研究している専門家の方々が集まっていることもあり、様々な角度からご指摘やアイデアをもらい、とても参考になりました。今後の研究に活かしていこうと思います。
映画記念でコラボ中の名探偵コナンパネル(右)