2024年7月29日~30日に札幌市のモエレ沼公園で開催された複雑コミュニケーションサイエンス(CCS)研究会にて「ICN普及促進のための協力ゲームに基づくISP間の調整金システム」というタイトルで発表させていただきましたのでその報告をさせていただきます。
研究概要
インターネットでは、今日、トラフィック量の急速な増加が予想されるため、効率的なコンテンツ配信として、各ルータにおいてコンテンツをキャッシュし、コンテンツ名を主体とした通信である、ICNの導入が広く検討されています。インターネット接続を提供している企業 ISP は、各ISP間のトラフィック量に応じて、トランジット費をやり取りしていますがICNの導入にあたり、ISP間の交流トラフィックパタンが変化するため、ICN導入が各ISPの利益に影響を与えます。 また、ICNの導入は各ISPの判断に基づくため、ICNの普及可能性を明らかにするために、ICN導入による各ISPの利益への影響を分析する必要があります。これまでの研究では、ICNが普及するにつれ一部のISPの利益が減少することがわかっています。そのためICN導入を促進するためには、インセンティブが必要であることが予想でき、本研究では, ISP間での調整金を協力ゲームを用いて求め、それぞれの特徴を分析し、ICN普及可能性を検討しました。
詳細については,下記スライドや論文をご参照ください
CCS研究会 スライド2感想
発表では、多くの方に興味を持っていただくことができ、質問もたくさんいただけました。質問を受けて、言葉の定義をはっきりさせて今後の研究を進めていく必要があると感じ、これから気をつけて進めていきたいと思います。北海道は、やはり涼しく、過ごしやすい気候でした。食べ物も美味しく、札幌味噌ラーメン、ジンギスカン、その他北海道限定の商品系を多くいただきました。街も綺麗で、自分の中で、1番住みたい街かもしれません。