2023年8月ICN研究会ワークショップで「ISPのICN導入が他ISPの収益に与える影響の分析」というタイトルで福岡大学でポスター発表してきました (伊藤柾基)

はじめに

2023年8月22日~23日に福岡県福岡市の福岡大学で開催された第24回ICN研究会ワークショップにて「ISPのICN導入が他ISPの収益に与える影響の分析」というタイトルでポスター発表させていただきましたのでその報告をさせていただきます。

研究概要

インターネットでは、今日、トラフィック量の急速な増加が予想されるため、効率的なコンテンツ配信として、各ルータにおいてコンテンツをキャッシュし、コンテンツ名を主体とした通信である、ICNの導入が広く検討されています。インターネット接続を提供している企業 ISP は、各ISP間のトラフィック量に応じて、トランジット費をやり取りしていますがICNの導入にあたり、ISP間の交流トラフィックパタンが変化するため、ICN導入が各ISPの利益に影響を与えます。 また、ICNの導入は各ISPの判断に基づくため、ICNの普及可能性を明らかにするために、ICN導入による各ISPの利益への影響を分析する必要があります。これまでの研究では、ICNが普及するにつれ一部のISPの利益が減少することがわかっています。そのためICN導入を促進するためには、インセンティブが必要であることが予想でき、本研究では,インセンティブ導出のために、あるISPのICN導入による他ISPの収益変化量を求めました。

詳細については,下記スライドやポスターをご参照ください

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感想

ポスター発表では、緊張感少なく挑むことができました。質疑応答も少人数間で行われるので、より気軽に、活発に議論を進めることができありがたい機会でした。福岡では観光よりもご飯を優先しましたが、なんでも非常に美味しく、住みたい街だと感じました…!