2023年5月ICN研究会で「NDNにおけるプライバシィ保護と頻度攻撃防御を考慮したアクセス制御方式」というタイトルで工学院大学 新宿キャンパスで発表してきました(深川悠馬)

はじめに

こんにちは、先進ネットワーク研究室のM2の深川悠馬です。

2023年5月11日に工学院大学 新宿キャンパスで開催されたICN研究会に参加したので参加報告したいと思います。

研究概要

今回はこれまで発表した内容を再度まとめて報告するような研究会であったため、NS研究会とほとんど内容が同じであるため、NS研究会のページも参考にお願いします。

また、NS研究会の報告から変わった点として以下になります。

  • 提案方式の概要説明の追加
  • リプレイ攻撃、前方秘匿性に対する防御法のスライド追記
  • 頻度攻撃に対する性能評価においてPublisherのコンテンツ名変更アルゴリズムを複雑化した場合における評価結果をプロット

ここではNS研究会と違う頻度攻撃の評価のみを紹介したいと思います。

このグラフはVerioと呼ばれるネットワークトポロジの提案方式の性能評価結果について示しています。前回の評価結果は2023年3月のNS研究会の報告を参照してください。

前回結果と異なり、鍵交換を行った場合のほうが鍵交換を行わなかった場合と比べて頻度攻撃の防御率が高いことが分かります。また、鍵交換回数の増加に伴いネットワーク全体への影響が大きくなります。さらに、ネットワーク全体の負荷を下げるために鍵交換回数を減少させると頻度攻撃の影響が増加するため、これらトレードオフを考慮して適切な鍵交換周期を今後求める必要があります。

詳細については、下記発表スライドをご参照ください。

fukagawa_2305_ICN_02

感想

今回はNS研究会併催のICN特化であるICN研究会に参加してきました。
これまでと違い、ICNに詳しい方たちが多くNS研究会よりもより内容に踏み込んだ質問をいただけました。