2023年3月総合大会で「NDNにおけるプライバシー保護と個別鍵配送を用いたアクセス制御方式」というタイトルで芝浦工業大学 大宮キャンパスで発表してきました(深川悠馬)

はじめに

こんにちは、先進ネットワーク研究室のM1の深川悠馬です。

2023年3月7日から10日にかけて芝浦工業大学 大宮キャンパスで開催された総合大会に参加したので参加報告したいと思います。

研究概要

以下の課題に着目して以前開催されたソサイエティ大会(2022)にてNDN (Named Data Networking)を考慮した動作提案を行いました。そのため今回は提案方式の性能評価を行いました。

  • NDNにおけるPublisherによるアクセス制御
  • NDNにおけるプライバシー保護を目的としたコンテンツ名暗号化

性能評価は以下の点について行いました。

  • 初回Interestによる制御トラヒック量
  • 暗号化/復号化評価

今回は性能評価の中でも初回Interestによる制御トラヒック量について触れたいと思います。

初回InterestとはPublisherでアクセス制御を行うために毎回送信するInterestで、コンテンツを要求する前に送信します。この要求の応答パケットとして暗号化されたコンテンツ名やコンテンツを復号するのに必要なコンテンツ鍵を取得します。既存のアクセス制御方式にNAC (Name-based Access Control)と呼ばれるものがあります。NACには初回Interestのような毎回送信する要求がなく、この点から提案方式は初回Interestによるオーバヘッドが発生しトラヒック量の増加が懸念されます。そのため、鍵を取得するのに必要なオーバヘッドを制御トラヒック量と定義しNAC方式と比較評価を行いました。

各グラフの縦軸は要求1回あたりの制御トラヒック量を示しており、1時間あたりのConsumerの要求レート、zipfパラメータ、使用するコンテンツ鍵の数の3つで評価を行いました。

結果として、提案方式は常に初回Interestを発生するため、どの場合においてもNACよりも制御トラヒック量が増加しています。しかし、要求全体を考えたとき要求のトラヒック量の大部分はコンテンツデータ(数百MB~数GB)であるため、制御トラヒック量(数百Byte)と比べると僅かであるため問題はないと考えています。

詳細については、下記発表スライドや論文をご参照ください。

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感想

開催初日の7日が発表だったため、6日に前日入りし2泊3日で参加しました。オンライン参加時には特に気にしていなかったのですが、現地の人の多さから全体参加数をより実感しました。

学会限定の昼食を食べました。また、3月初旬にもかかわらず桜が咲いていました。