2024年11月 IEEE CyberSciTechで「Evacuation Guidance System Using UAVs of Multiple Types at Disaster」というタイトルでフィリピンにて発表してきました(伊吹宏三郎)

はじめに

先進ネットワーク研究室M2の伊吹です.

2024年11月5〜8日にフィリピンのボラカイ島で開催された2024 IEEE CyberSciTechにて,「Evacuation Guidance System Using UAVs of Multiple Types at Disaster」というタイトルで発表しましたので,その報告をさせていただきます.

研究概要

災害時の被害状況確認や行方不明者捜索にはUAV(無人航空機)の活用が有効ですが,課題としてバッテリーの飛行時間が短いことや,地上センサー機器の損傷による情報収集の困難さが挙げられます.

本研究では,複数種のUAVと携帯端末を活用した避難誘導システムを提案します.大型UAVに小型UAVを搭載することで長時間・広範囲での避難支援を実現し,地表画像から災害状況を把握して避難経路を生成するため,地上センサー機器が損傷しても対応可能です.避難者の通信状況に応じて,経路送信や小型UAVによる直接誘導を行い,避難完了時間の短縮を目指します.

提案方式を,地上センサーが正常な場合や全域探索後に誘導する場合と比較した結果,提案方式はセンサーが正常に使用可能な場合と同等の避難時間を達成し,全域探索後に誘導するよりも早期避難が可能であることが確認されました.

詳細については,下記スライドや論文をご参照ください

感想

フィリピンへの旅では,研究室のメンバーと海水浴を楽しんだことが特に印象に残っています.美しいビーチでのんびり過ごし,青い海で泳ぎながらリラックスした時間を過ごしました.また,現地の伝統的な料理はどれも新鮮な味わいで,日本とは違う食文化を体験できて良い思い出になりました.現地の人々も温かく,親しみやすい雰囲気がとても心に残っています.

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