2024年3月IA研究会で「ICN普及促進のためのナッシュ交渉解を用いたISP間の調整金システム」というタイトルで宮古島にて発表してきました(伊藤柾基)

はじめに

2024年3月12日~14日に宮古島市の未来創造センターで開催されたインターネットアーキテクチャ研究会(IA研究会)にて「ICN普及促進のためのナッシュ交渉解を用いたISP間の調整金システム」というタイトルで発表させていただきましたのでその報告をさせていただきます。

研究概要

インターネットでは、今日、トラフィック量の急速な増加が予想されるため、効率的なコンテンツ配信として、各ルータにおいてコンテンツをキャッシュし、コンテンツ名を主体とした通信である、ICNの導入が広く検討されています。インターネット接続を提供している企業 ISP は、各ISP間のトラフィック量に応じて、トランジット費をやり取りしていますがICNの導入にあたり、ISP間の交流トラフィックパタンが変化するため、ICN導入が各ISPの利益に影響を与えます。 また、ICNの導入は各ISPの判断に基づくため、ICNの普及可能性を明らかにするために、ICN導入による各ISPの利益への影響を分析する必要があります。これまでの研究では、ICNが普及するにつれ一部のISPの利益が減少することがわかっています。そのためICN導入を促進するためには、インセンティブが必要であることが予想でき、本研究では, ISP間での調整金をナッシュ交渉解を用いて求め、ICN普及可能性を検討しました。

詳細については,下記スライドや論文をご参照ください

ito24_IA_スライド

感想

発表では、多くの方に興味を持っていただくことができましたが、まだまだ分かりやすさに欠ける発表であったかなと思っています。質問もたくさんいただけたので、これからの参考にさせていただくつもりです。宮古島は、やはり食事からあまり馴染みのないものが多く、新鮮な体験でした。自然が豊かで車を借りて観光をしましたが、ゆったりとした時間を過ごせ、大変満足しています。