2023年3月総合大会にて「ソーシャルメディア上のユーザによる情報拡散行動を考慮した ICN におけるコンテンツ配送モデルに関する一検討」という題目で発表しました(本田紘大)

はじめに

こんにちは、本田です。2023年3月7日から10日に埼玉県さいたま市の芝浦工業大学で開催された電子情報通信学会総合大会にて、「ソーシャルメディア上のユーザによる情報拡散行動を考慮した ICN におけるコンテンツ配送のモデル化に関する一検討」というタイトルで発表しましたので、その報告をします。

研究概要

これまで、ソーシャルメディアのためのコンテンツ配信基盤として、情報指向ネットワーク(ICN: Information-Centric Networking)を導入することを想定し、ソーシャルメディアにおけるユーザの交友関係を表すソーシャルネットワークの特徴と、ICN におけるコンテンツキャッシングとの相互作用を実験的及び解析的に分析してきました。

しかし、これまで我々が採用してきたネットワークモデルでは、ソーシャルメディアで典型的に観測される情報拡散行動が表現されておらず、ソーシャルネットワークと ICN との相互作用に関する議論が限定的でした。

そこで、本研究では、ソーシャルメディアにおけるユーザ行動がコンテンツキャッシングに与える影響をより深く理解するために、ソーシャルメディア上のユーザによる情報拡散行動を表現した、ICNにおけるコンテンツ配送モデルを構築しました。

詳細については、ポスター論文をご参照ください。

感想

昨年の総合大会でもポスター発表を行いましたが、オンラインでの開催だったため、ポスターセッションならではの活発な議論があまりできなかったように感じました。しかし、今年は対面で行われたため、昨年よりも多くの方と議論することができ、とても有意義な発表だったと感じました。