2023年3月NS/IN研究会で「多地域 Crowdsensing におけるワーカ最適サンプリング」というタイトルで沖縄コンベンションセンターで発表してきました(松浦千紘)

はじめに

こんにちは。先進ネットワーク研究室B4の松浦です。

2023年3月2日~3日に沖縄コンベンションセンターで開催されたNS/IN研究会で発表したので、参加報告を書きたいと思います。

研究概要

IoTデバイスの代わりに携帯端末のセンサを用いてデータを収集するモバイルクラウドセンシング ( MCS : mobile crowdsensing ) が注目されています。一方で、悪意のある人物がサービス妨害を目的に意図的に外れた値を送信するといった攻撃が問題点として指摘されています。

このような問題に対して、単一地域を対象とした防御法や攻撃法について研究が行われていましたが、複数エリアでの防御法は未検討でした。また、データを収集するためにも資金が必要であることから収集できる人数は限られていますが、そのような観点での研究は行われていません。

本研究では上記のような課題に着目し、「収集可能な人数が決まっている際に、誤差が最小となるように各エリアのデータ収集人数を設定する方法」を提案しました。正常な値を送信するユーザが多く、ユーザの測定値のばらつきが小さいほど収集データから計算される値と真の値との誤差が小さいという特徴を用いて下図のようにサンプルユーザ数を更新し、収束した時点での各エリアのサンプルユーザ数を採用します。(ユーザ数更新後 増加量最小エリア : C / 減少量最大エリア : A)

この方式を、正常ユーザのみが存在している状態・攻撃ユーザが存在している状態それぞれに適用し、誤差の総和の変化量をグラフにプロットしました。

評価の結果、正常ユーザのみ・攻撃ユーザ込みのいずれの場合においても提案方式を適用することによって誤差の抑制が可能であることを示すことができました。

今回の実験ではユーザの区別がつかないという条件のもとでサンプリングを行いましたが、今後はサービス事業者がユーザの区別ができる場合を想定し、攻撃ユーザの視点から研究を進めていきたいと思います。

詳細については、以下のスライドをご参照ください。

研究会_230302_松浦

感想

初めての学会発表でしたが、参加者の方々の研究レベルが高く刺激になりました。自身の研究に関連していない内容であっても、自発的に学んでいきたいと思える良いきっかけになりました。

沖縄の過ごし方

<到着日>

今回は沖縄ということで、マイルを貯めるため前半は安宿を探しました!今までにない雰囲気で若干怖かったですが、タフになれたと思えばよかったです(笑)
夜は常清さんオススメのお店に行きました(ありがとうございます^^)

<発表日>

この日は抱えているタスクが終わらず、皆が観光する中泣く泣く水族館を断念しました(;;)今度は私も参戦したいです。。

後半の宿に移りましたが、気分変わるのでホテル変えるのもアリだなぁと思います。この日は鰹だしがベースのラー油がアクセントになった沖縄そばを食べて、サクラシーズンのスタバ飲みました(ソイラテおすすめです)
近くの沖縄県立図書館に寄りましたが、自習テーブルの数がとても多くて(528席)すごく捗る空間でした~!地元にほしいです。笑

<出発日>

終わってみるとあっという間の4日間でした。あまりに食べすぎて太ってしまったので、来週の学会では控えようと思います(;;)

以上で参加報告を終わります。お読みいただきありがとうございました!