はじめに
こんにちは.M2の新部です.
2025年7月にCenter Inria of University of Lilleにて開催された2025 IEEE 31st International Symposium on Local and metropolitan Area Network (LANMAN)にて「Task Scheduling with Duplication Avoidance for ICN-based Autonomous In-Network Computing」というタイトルで発表してきましたので,その報告をさせていただきます.
研究概要
昨今では情報集約型アプリケーションに代表されるような,IoTBDに対する処理を行うアプリケーションが台頭してきています.このような状況において,自律的にタスクのスケジューリングから実行までを行うことのできる,自律的なIn-network computing が提案されています.今後も増大すると考えられるIoTデバイス数に対応するためには,自律的な手法が必要不可欠です.しかしながら,自律的な処理連携ではグローバルビューが存在しないため,タスクが冗長に実行されてしまうという課題があります.そこで,本稿ではタスクの冗長実行を回避するタスクスケジューリングアルゴリズムを提案します.またランダムDAGアプリケーションを用いたシミュレーションによって,自由に冗長実行される場合と冗長のない場合とで性能の比較を行います.
Niibe_2507_lanman感想
会議では非常に面白いテーマの発表が多く,聞いていて非常に興味深く多くの刺激を受けました.また博士後期課程の学生も多く,そういった意味でも刺激を受けました.研究について英語でうまく伝えるのは難しかったですが,私にとって意味のあるものになりました.
開催場所であるLilleはフランスの北部の街で,街の規模感や気候,雰囲気共にとても過ごしやすい場所でした.歴史的な建築物や町並みを見ながら散歩するだけでも,様々な発見があり面白かったです.


