はじめに
2026年3月12日に福岡で開催された総合大会で「PoS型ブロックチェーンにおける公平分配によるステーク分散の設計と評価」というタイトルで発表させていただきましたのでその報告をさせていただきます.
研究概要
ブロックチェーンでは,新規ブロックを追加する際にブロックをネットワークの参加者全員で共有するための合意形成が行われる.合意形成の中でもPoS(proof of stake)は, 新規ブロックを生成する権利を得るバリデータが, 保有するトークンの量(ステーク)に基づいて選出され,ブロックの生成に伴い,インセンティブ式に従ってバリデータに対するインセンティブ付与する.
PoSのこの仕組みは, ステーク量の多いバリデータにとっては有利に働く一方で,新たにネットワークに参加したステーク量の少ないバリデータにとっては不利な状況を生み出す. この結果,新規バリデータはブロック生成に選出される機会が,ステーク量の多いバリデータに比べ減少し,それに伴い,ブロック生成のインセンティブを得る機会が少ないため,ネットワークの参加意欲を減少させる要因となり得る.そこで本稿では,バリデータ間でステーク量に偏りが生じにくくなるような新しいインセンティブ計算式を提案し,
ステークの集中を解消する. ステークの分散化を図ると,複数の偽バリデータをネットワーク投入し,不正にブロック生成を行うsybil 攻撃に対し脆弱になる可能性がある. そこで本稿では, バリデータの特徴量を用いたクラスタリングによって,特定の特徴を示すsybil攻撃者を検知する手法を提案する.
詳細については以下をご覧ください.
総合大会2026_屋敷圭太感想
久々の総合大会での発表でしたが、あまり緊張せず望むことが出来ました。ステークの分散化を図った後の高ステークバリデータへの影響やシステム全体に及ぼす影響について考慮する必要があると感じました。


