2025年3月NS研究会で「少数キャッシュ構成のAnycast CDNの有効性評価」というタイトルで沖縄産業支援センターで発表してきました(正井楓人)

はじめに

おはようございます。先進ネットワーク研究室B4の正井です。2025年3月6日(木)〜7日(金)に開催されたNS研究会で研究成果を発表してきました。

研究概要

Anycastは、同一のIPアドレスを複数のサーバで共有し、ユーザからのアクセスを最適なサーバへ自動的にルーティングする仕組みです。Anycast CDNは、CDN(Content Delivery Network)にAnycastの仕組みを組み合わせたものとなっています。

Anycastの課題として、最適なサーバにルーティングされるとは限らず、不適切なサーバへのルーティングが発生します。また、この確率はAnycastを構成するサーバが多いほど高くなる傾向にあります。

先行研究ではこの課題に対し、遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて構成した少数のキャッシュサーバからなる複数のサーバセットを持つAnycast CDNを構成する方法が提案されています。

本研究では、先ほどの手法についてRTTで実測評価しました。また、GAを用いた手法と単一のサーバセットに多数のキャッシュサーバが含まれている場合を比較することで有効性を確認しました。

詳細はスライドを確認ください。

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