2024年9月電子情報通信学会ソサイエティ大会で「Mobile Cacheを用いた被災情報共有システムの性能評価」というタイトルで日本工業大学でポスター発表してきました(冨森俊貴)

はじめに

2024年9月に日本工業大学で開催された電子情報通信学会ソサイエティ大会に参加し,「Mobile Cacheを用いた被災情報共有システムの性能評価」というタイトルで,ポスター発表させていただきましたので,その報告をさせていただきます。

研究概要

災害発生時,インターネットに接続できない状況下では,周囲との連絡が取れなくなってしまうことを防ぐため,被災者端末の消費電力を抑えた避難を行う事が求められます.こういった状況での通信技術としてDTNが注目されていますが,この技術を用いて被災情報の共有を行う場合,端末間での直接通信を頻繁に行う必要があるため,避難者端末の消費電力量が大きくなってしまいます.そこで私は,一部の避難者端末を情報を中継するMobile Cache として選択し,他端末はMobile Cacheを介して通信を行うことで避難者端末の消費電力量を削減する被災情報共有システムを提案しました.

今回の発表では,提案方式を用いた避難をMAS(Multi-Agent-System)を用いてシミュレーションし,避難完了者割合,及びバッテリー残量の時間変化という観点で性能評価を行いました.

今回発表したポスターについては,こちらを参照してください.

感想

今回,初めてのポスター発表ということでかなり緊張していましたが,前回の学会時よりも上手く説明できたと感じました.また,多くの方に質問をしていただき,今まで想定していなかった背景や,人間の心理的な要素など,自身の研究を見つめ直す貴重な機会となりました.

東京駅で少し迷ってしまい,逆向きの山手線に乗ってしまいました.自分が住んでいるのは田舎だったことを再認識しました.