2024年3月総合大会で「2つ以上のGWを介したIP/NDN間の名前解決とパケット転送法」というタイトルで広島大学東広島キャンパスで発表してきました(田中 晃平)

はじめに

2024年3月4日~3月8日に広島大学 東広島キャンパスで開催された電子情報通信学会 総合大会で「2つ以上のGWを介したIP/NDN間の名前解決とパケット転送法」というタイトルで発表してきたので報告させていただきます.

研究概要

現在,コンテンツの名称でパケットの転送を行うNDN(named data networking)が次世代のネットワークとして注目を集めています.しかし,インターネットのすべてのルータを一斉にNDNのものに置き換えてNDNでの通信を開始するというのは非現実的なため,NDNの普及過程においてNDNとIPが混在しているような環境が発生すると考えられます.よって,NDN/IP間でのパケット転送を実現するための手法が必要となります.
本研究では異種のAS(Autonomous System)の間に存在しているGWをパケット変換GWとすることによってパケットのヘッダを書き換え,IPのパケットをNDNのパケットに,NDNのパケットをIPのパケットに変換するというアプローチでIP/NDN間での通信の実現を目指しました.
本研究では2023年の9月に開催された電子情報通信学会 ソサイエティ学会で発表した内容を踏まえ,2つ以上のパケット変換GWを経由して離れたAS間でのパケット転送を実現するためのアーキテクチャとパケット転送手順の提案を行いました.

詳細については,スライドや論文をご参照ください.

総合大会_スライド_田中

感想

回の総合大会では情報指向ネットワークに関連する研究を行っている発表を聴講でき,学会参加中以外は広島市内や宮島の観光をして,とても楽しくて充実した学会発表となりました.