IoT


様々な場所に設置されたセンサーや、様々な人が所有するスマートフォンで測定されたセンシングデータを収集し、分析することで、人々の暮らしに役に立つ情報を抽出するIoT (Internet of Things)が注目されています。そのため膨大な数のセンサーから時々刻々と生成されるデータを、効率的・低コストに転送し、分析するためのネットワーク制御技術の重要性が増しています。

そこで以下のテーマを中心に、IoTのネットワーク制御技術の研究を進めています。


情報指向ネットワークを用いたIoTデータの転送・キャッシュ制御

IoTでは様々な利用形態が想定されますが、利用者が場所やセンシングデータの条件を指定し、条件に合致するデータを収集することが1つの有力な利用形態です。しかし既存のネットワークは場所に基づいた通信を行うため、要求条件に合致するデータの存在場所をデータベースとして事前に作成する必要があります。

一方、情報指向ネットワーク(ICN)を用いると要求条件を名称として用いて要求パケットの転送が可能であるため、事前にデータベースを作成する必要がなくなります。またルータのキャッシュを活用することで、要求条件に合致するデータを集約したデータを再利用することも可能になります。

そこで本研究室では、ICNを用いたIoTデータの効率的な転送・キャッシュ制御に関する研究に取り組んでいます。


多段センサを用いた害鳥獣の検知システム

電源の確保が困難な山間部における農作物に被害を与える動物 (害鳥獣) からの被害が問題となっています。害鳥獣からの被害軽減のためにautonomous recording unit (ARU) を用いた音声による野生動物のモニタリングが行われていますが、消費電力削減のために間欠的にARUを動作させるため、ARU待機時のイベントの取りこぼしが課題となっています。

そこで本研究室では、消費電力を抑えながらもイベント取得度の向上を目指し、対象地域内に複数配置したセンサノードの一部のみを起動状態とし、起動センサノードが害鳥獣の検知時に、待機状態の周囲のセンサを起動する害鳥獣モニタリングシステムの研究に取り組んでいます。