はじめに
2025年3月6日(木)〜3月7日(金)に沖縄産業支援センターにて開催されたNS研究会で研究成果を発表してきたのでその報告をさせていただきます.
研究概要
近年,量子コンピュータ等の量子アプリケーションの実現に向け,様々な研究が行われています.中でも,量子コンピュータは,従来の技術では解決できない問題にも対処可能であると考えられ,既存の産業や市場を変える可能性を有します.
量子ネットワークは,離れた場所にあるノード間で量子情報を送信するためのネットワークとして機能し,EPR ペアと呼ばれる量子資源を用いることで,運用されます.
しかしながら,EPRペアは時間とともに劣化していく性質を持ちます.そこで,量子メモリという量子を一定時間保存可能なデバイスを使用することで,量子ネットワークではEPRペアを効率的に利用できます.
その時,量子メモリは非常に高価なデバイスであるため,量子メモリを効果的に配置する必要があります.そこで本研究では,ネットワーク上に設置可能な量子メモリの数に制約がある場合に,量子ビットの平均転送遅延時間が最小となるよう,量子メモリを最適に配置する方式を提案し,発表してきました.
詳細は以下のスライドを確認してください.