はじめに
2024年11月12~13日にデザイン・クリエイティブセンター神戸にて開催されたICN研究会にて「ICNを用いたネットワーク内処理における重複割当を回避したタスクスケジューリング」というタイトルで発表してきましたので,その報告をさせていただきます.
研究概要
IoTデバイスからセンシングされる情報を集約し,分析処理することで様々な価値を創造することへの期待が高まっています.これらを実現するためには,多種多様なタスクを連携させながら処理を実現することが,必要不可欠です.そのため,より汎用的にタスクの処理連携を提案するために,情報指向ネットワークとサービスファンクションチェイニングを組み合わせた,ワークフローでの自律的なネットワーク内処理が提案されています.しかし,これらにはタスクが冗長に実行されてしまうという課題があります.そこで本稿では,タスクを重複することなく自律的なネットワーク内処理環境上にスケジュールすることのできるアルゴリズムを提案します.またランダムDAGアプリケーションを用いて,アルゴリズムの評価を行います.
Niibe_2412_ICN感想
様々な質問やご指摘をいただき,議論を深めていく中で,次に取り組むべき課題が見えてきました.ありがとうございました.情報指向ネットワークという同じフィールドで研究に取り組まれている方々の発表を聞き,非常によい刺激を受けました.