2025年8月 CQ学生ワークショップで「自律的なIn-Network Computingにおけるワークフローのスケジューリング」というタイトルで山梨県 西湖にて発表してきました(新部裕樹)

はじめに

こんにちは.M2の新部です.

2025年9月に山梨県 西湖にて開催されたCQ学生ワークショップにて「自律的なIn-Network Computingにおけるワークフローのスケジューリング」というタイトルで発表してきましたので,その報告をさせていただきます.

研究概要

さらなる情報化社会を実現するために,IoTBD (IoT Big Data) と呼ばれるデータを集約・処理し,新たな価値を生んでいくことが必要とされています.しかし,このような多種多様な連携処理に関するニーズをクラウドだけで答えることには,効率性や遅延の観点から課題があります.そこで,クラウドだけでなく,クラウドとエッジデバイスの間のネットワーク内で連携処理を実現する,In-network computingが有効です.その中でも,処理連携をワークフローとしてより汎用的に提供することのできる,情報指向ネットワークを組み合わせたIn-network computingが提案されています.これはネットワーク内のリソースが自律的に協力し,ワークフローを実行できる手法です.しかし,このような自律分散型の処理基盤では,各ノード間でタスクの実行情報を同期を取ることが難しく,タスクの重複割当が発生し,計算資源利用の効率性に問題が生じます.そこで本稿では,ReadyListを用いてタスクの重複割当を回避したタスクスケジューリングアルゴリズムを提案します.また,計算機シミュレーションにより本手法の特性について明らかにする.

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感想

学生ワークショップということで,ポスターセッションでは多くの学生と研究について話すことができました.異なる分野の研究をされている方とも話すことで,少しでも知見を広げることができたのが嬉しかったです.

また西湖はかなり穏やかで,夏でありながら涼しげな風が吹いていました.癒やしを得ることができ,とてもよかったです.